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珪藻土塗のテクスチュア

 

多様な仕上げに適応し、豊かな表情を持ったテクスチュアを表現できる

珪藻土は、素材的にはセメント系と土壁系の両方の特質を備えており、骨材や施工方法を工夫することでさまざまなテクスチュアが表現できる。一般的な仕上げとしては、擬石調仕上げ、砂岩状仕上げのほか、土壁風の仕上げも可能。仕上がり具合は、手間と時間をかければそれだけより良いものが得られる。

 

珪藻土掻き落とし仕上げ
歩掛 3m2/人日
特徴 仕上げ材を平滑に鏝塗りして硬化した後、ワイヤブラシで表面をブラッシングする。優しい趣のある表情が魅力的。
珪藻土撫切り仕上げ   珪藻土磨き仕上げ   珪藻土床叩き仕上げ
歩掛 3m2 /人日
特徴 表面を鏝で軽く撫でることで、独特の乾いた質感が強調されたテクスチュアが表現できる。
  歩掛 2m2 /人日
特徴 上塗り材を鏝で数回にわたって磨くことで、土壁とは違った微妙な色調や質感を得られる。
  歩掛 3m2 /人日
特徴 仕上げ材を叩くように十分に圧力を加えて塗り籠め、表面のノロをふき取って仕上げる。ふき取り方で多様な表情が出る。
珪藻土引摺り仕上げ        
歩掛 3m2 /人日
特徴 表面を引き摺ることで微妙な凹凸ができ、重厚でありながら安らぎと優しさを感じさせる仕上げが得られる。
       

 


 

珪藻土塗
施工性に優れ、自然の風合いを生かした多様な仕上げが実現
■特色
珪藻土に炭素繊維を補強材として混入した仕上げ材を用いる、近年開発された新しい工法。珪藻土の持つ保温・断熱・防露・調湿・防音などの機能を活かしながら、自然の土ならではの豊かな味わいや風合いを表現できる。また、骨材や各種混和剤の調合により、伝統的家屋から現代建築まで様式や用途を問わず、意匠性の高い仕上げを実現させることができる。
■適した部位
用途別に仕上げ材が製品化されており、内外壁や床・天井・塀など、幅広い適応性を持っている。
■性能評価
珪藻土はその表面に微細孔が無数にあるため、断熱・保温機能をはじめ、防露・調湿・遮音、脱臭機能など数々の特長を備えている。
■施工工程
外装および床仕上げの場合、乾きの遅い冬場はなるべく午前中に塗り付けを終えておく。施工後、数日間は、雨雪にさらされないように養生が必要。逆に夏場など急速に乾く環境下では、シートがけで養生する。内装仕上げでも同様に、冬場や水気の多い場所では施工後、通風を良くし、低温下では暖をとる
施工工程断面図
(内装仕上げ:石膏プラスターボード下地の場合)
施工工程フローチャート
内装仕上げ:石膏プラスターボード下地の場合
■下地
適切な処理を施せば、ほとんどの下地を使用できるが、内外装仕上げにおけるコンクリート下地への直接の塗り付けは不可。石膏プラスターボードを下地に使う場合は、継ぎ手部分を木工ボンド接着したり、ジョイントテープを貼り付けるなどの処理が必要。また、外装用仕上げ材にプラスターボード下地を使う場合は、カチオン系の下地調整材を使用する。
■材料と調合
珪藻土は吸水性が高いため、外装用仕上げ材には吸水防止剤を混入する。その際、要求される表情により硅砂や骨材を選択し、練り合わせる。内装仕上げ材は接着剤を希釈した液で混練りする。藁スサを加えることもある。
■仕上げ
【外装仕上げ】ブラッシングによる擬石調仕上げが主流だが「砂岩状仕上げ」「地層風仕上げ」「木肌仕上げ」など、骨材や施工法を工夫して多様なテクスチュアが表現できる。
【内装仕上げ】梨目の柔らかい風合いが表現できるペンギン鏝による「撫切り仕上げ」をはじめ、鏝で押える「漆喰調仕上げ」、藁スサを入れた「土壁風仕上げ」のほか、表面の掻き落とし、盛り付け・型押し、スポンジによるサークル仕上げなど、塗り壁のさまざまな表現が可能。
【床仕上げ】「叩き仕上げ」が主流。山砂を混合した仕上げ材を叩くように徐々に塗り籠めた後、ブラシでノロを取り、湿らしたスポンジでぬぐって仕上げる。乾燥後は、表面硬化剤を塗布する。
■メンテナンス
外装の場合、湿気の多い環境では表面にカビが発生する可能性がある。これを防ぐためには表面に撥水処理を施す。
珪藻土仕上げ材擦り塗りの施工 筋入れ仕上げの作業
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