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人造石洗い出し仕上げのテクスチュア

 

自然石のプリミティブな質感と肌合いを豊かに表現

洗い出し仕上げとは、種石を練り合わせたモルタルを上塗りし、それを洗い出して、自然な風合いを再現しようとするもの。混入する種石の大きさや種類によって多彩なテクスチュアを得ることができるとともに、プリミティブな質感と肌合いが表現できる。さまざまな建築物に幅広い用途が見いだせる仕上げである。

 

御影石洗い出し仕上げ
歩掛 2.5m2/人日
特徴 セメントに御影石の砕石を練り合わせたものを塗り付け、十分に押さえ込んだものを噴霧器を使い洗い出している。
1大磯石   2洗砂利   3御影石
4錆御影石   5那智黒石   6寒水石
7カナリヤ石        
 

 


 

人造石洗い出し仕上げ
混入する種石により、高級建築に適した豊かなテクスチュア表現を提供

 

■特色
種石とセメント、石灰を混練りしたものを塗り付け、その表面を水洗いすることによって、均質な工業材料にはない天然石のような豊かな表情を創り出す工法。混入する種石の種類や粒程度によってさまざまな表情を出すことができ、独特の品格や存在感が得られる。高級建築に適した仕上げを提供でき、耐久性・防火性にも優れている。

 

■適した部位
主に外壁部のほか、床・塀・天井などの施工用途がある。構造上大きな力のかかる部位にも適用できる。

 

■性能評価
混入する種石が高品質な骨材としての機能を持つため、乾燥収縮によるひび割れに強く、セメント以上に耐久性が高い。防火性にも優れている。

 

■施工工程
下地の清掃と処理を十分に行った後、下塗りと中塗りをセメントモルタルで行う(コンクリート下地、ラス下地の場合)。上塗り材料は付着性が低いため、セメントペーストやモルタルのアマ擦りを行い、追い掛けで上塗りを施していく。同時に、目地を適当な大きさに切っておき、木製の目地棒をセメントペーストやモルタルで固定する。上塗り後、鏝で表面を撫でたうえ、刷毛でノロをふき取り、丹念に伏せ込みを行う。伏せ込みは2~3度行い、種石の並びや頭をそろえる。
施工工程断面図
(コンクリート下地の場合)
施工工程フローチャート
(外壁の場合)
■下地
コンクリート、コンクリートブロック下地のほか、各種ラス下地(菱形ラス・メタルラス・ラスシート・リブラス・特殊ラス)が用いられる。それぞれの下地処理については「セメントモルタル塗」の項に準ずる。

 

■材料と調合
 
セメント
消石灰または石粉
砕石
外壁の場合
0.6
0.4
1.0~1.3
床の場合
1
0
1.2~1.5

混入する種石には、大磯石、御影石、那智黒石のほか、寒水石・カナリア石などの大理石、小砂利などがある。種石の種類によって異なる顔料を用いる。

 

■仕上げ
上塗り後、表面が硬化した頃合いを見て、まずブラシで表面のノロを軽く取り、噴霧器を使って洗い出しを行う。円形を描くように水を吹き付けていき、種石がきれいに浮き出るように表面を洗い流す。洗い汁が表面に残留すると剥落の原因になるので、十分に洗い落としておく(壁の上部などの高さのある箇所を施工する場合は、その下部に洗い汁がかかるのを防ぐため、薄紙を張り付けておくか、板で樋を作っておくて良い)。その後、水引き加減を見て、目地角を痛めないように留意しながら目地棒を静かに抜き取っていく。表面に残ったアクを取るには、10倍に希釈した塩酸を使用すると、ムラなくきれいに仕上げることができる。洗い出し仕上げでは、仕上がった壁面が原石に見えるように施工することを最上とする。

 

■メンテナンス
乾燥収縮によるひび割れは、正しく目地割り・目地入れを行うことで、その大半を防ぐことができる。目地棒はセメンペーストかモルタルで固定するが、その範囲をできるだけ狭くとどめておく(これを広くとると目地周辺から浮きが生じることになる)。

 

洗い出し材料作りの作業 洗い出し材上塗り(伏せ込み)の施工 洗い出しの作業

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