60余年ぶりの外壁全面改修によって
天然石と見紛う洗い出し仕上げを再生

正面玄関

御影石張りの車寄せ


外壁2~4階部分を仰ぎ見る


ヨーロッパの庁舎を思わせる、堂々たる洋風建築である。正面玄関の車寄せと1階部分は御影石張りで、その他の外壁はすべて人造石洗い出し仕上げ。1929年の建設以来60年を超える歳月が過ぎ、ひび割れや風化など老朽化が目立っていたが、全面的な改修工事によってかつての輝きがよみがえった。外壁改修にあたっては、下地層と躯体を機械的に固定するJUピンネット工法を採用。下地補修ののち、左官施工に着手したが、携わった職人は延べ1,500人を数える大規模工事となった。洗い出しの種石はすべて御影石と寒水石。装飾については、取り外して型どりを行い、新たに造り直している。

設計 株式会社大林組
左官施工 株式会社濱崎組
主な左官仕様 外壁:人造石洗い出し仕上げ