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素材と工法(素材:顔料)

 

 

顔料

漆喰や白セメントに顔料を加えて着色ができます。顔料は無機質と有機質がありますがなるべく無機顔料を使用した方がよいでしょう。顔料とは水に分散することをいいますが、水に溶けてしまうのを染料といいます。染料を壁に使うと雨に溶けて流れ出してしまいます。また、顔料を多量に混入すると強度が落ち、固まる時間の不定期になり、作業性が悪くなるなどよい影響を与えません。なるべく結合材の10%以下にしることが望ましいです。

左官用の顔料としては次のような条件が要求される。

不溶性で、水に良く分散すること。
耐光性が強いこと。
耐アルカリ性であること。
濃色であること。
粉末が細かいこと。
不純物を含まないこと。
強度を著しく低下させないこと。
経済的であること。

以上の条件を満たすような顔料を使用するように心がけます。

【1】ベンガラ(紅殻、弁柄、酸化鉄粉、鉄丹、鉄朱、錆粉)
 酸化第二鉄とも呼ばれています。インドのベンガラ湾の土に似ていることからこの名が付いたといいます。小豆色の顔料で酸化鉄80%以上、そのほか珪酸塩も含でいます。
【2】酸化黄
黄土の山吹酸化黄は商品名です。酸化鉄の含有量は60%以上であり左官用着色材としては最も普及している顔料です。
【3】群青(ウルトラマリン)
 赤み帯びた鮮明なる青色顔料です。酸には弱いがアルカリには強く、陶土、珪石、流黄、石炭を曹達灰と共に焼いて製造します。
【4】油煙・松煙
 油煙は日本ではむかしから製造され、鉱物油または菜種油を使います。松煙は菜種油のかわりに松油類を燃やしてつくります。油煙や松煙は分散性が悪く顔料が分離して浮いてしまいます。これらを界面活性剤で処理したものを使用しましょう。
【5】青竹
天然に産する弘雀石を焼いて作ったもので暗緑石の顔料、岩紺青とも云いいます。古来より左官に使用されています。
【6】柿渋塗料
顔料ではありませんが最近天然素材の塗料として注目を浴びています。柿タンニンの水溶液で、お茶や赤ワインに含まれるポリフェノールの一種が塗膜になっています。柿渋塗料として古来より木・竹・布・紙等に利用され耐久性が得られ、塗ったあと、日数が経つほど色の深みが増してきます。天然素材のあたたかい色あいがでます。
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