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皇居外苑旧江戸城桜田門(東京都千代田区)

歴史が物語る左官の技術

桜田門全景

 外壁の漆喰壁は、経年によるひび割れや汚損が目立ったことから、今回全面的に塗直しました。これまでの仕上げに準じて、外壁はモルタル下地の上に漆喰塗とし、軒裏はモルタルに白色塗装を施しました。


本漆喰仕上

 文化財なので先人達の仕事を検証し、忠実に今手に入る材料で最大限既存の施工法に近づけた工法で施工しました。皇居内で火を使用するのは大変な苦労でしたが、釡で煮て作成した角又は粉角又よりも、丈夫で撥水効果も優れています。 
 

 桜田門は,高麗門(こうらいもん)と櫓門(やぐらもん)によって形成される桝形虎口(ますがたこぐち)で、江戸城の往時の姿を今に伝える貴重な遺構のひとつです。江戸時代の寛永年間(1624~44)に創建されたと推定され、現存する門は、史料によると明和9年(1772)の大火〈明和の大火〉により焼失するも安永3年(1774)までの間に再建されたものとされます。以降近代までの修理の経過は確認されていませんが、関東大震災で被災したのち大正15年(1926)に宮内省(当時)によって解体修理がなされました。

監修 株式会社文化財保存計画協会
施工  
左官施工 株式会社あじま左官工芸
主な左官仕様 上石灰、上貝灰、晒苆(さらしすさ)、角又(つのまた)